スリランカ旅行最終日。
<25日> 夜の便でインドへ戻る日。 コロンボ空港と言いながら空港はコロンボの北にあるニゴンボという町により近い。というわけで午前中からニゴンボ方面へ。途中、ヨメが何となく決めた「Muthurajawela Visitor Centre」へ寄ることにした。ボートからバードウォッチングができるとかで、さしたる興味も無かったがまあいいかと思っていたのだがこれが大正解であった。行きたい旨を伝えると運転手が電話しオープンしていることを確認してくれた。というのもこの日はクリスマス、コロンボ市内でも結構な店が休みになってしまう祝日であり、またニゴンボ周辺はキリスト教徒比率の非常に高いエリアなので大事なキリストの誕生日には営業していない可能性があったからだ。「歩き方」には前日までに予約を、と書いてあったがまあ開いてて空いてたら何とでもしてくれるんだろう。日本人が行くというと「やってる」という返事があったらしく、到着してみるとこれがまた施設はショボい。が、「ボートツアーやってる?」と聞くと「やりますよ」とのこと。大人1200ルピー、子供600ルピーを支払って、定員10名ほどのボート(エンジン付)に乗って水路をゆっくり進む。乗員は船頭とガイドで客は我々家族だけ。ガイドが水路の両側にいろんな鳥などを見つけては教えてくれる。売りはバードウォッチングらしくそのためには早朝や夕刻に見るのがいいらしいがそれは仕方ない。都合上真昼間だった。それでも大きなトカゲがいたり小さなヘビが泳いでいたり。やがて広い場所(河口なんだろうか。よく分からんがラグーンと呼んでいいと思うのだが・・・)に出たときは小さなボートで進むことが少々心細く感じられヨメなどは怖い怖いと連発していたが、先々で大きなサギやワシやサルなど見てマングローブの森を抜けもう探検気分の2時間である。 このボートツアーは楽しい。 スリランカに行く機会があればぜひ皆さん(て誰だ)にも体験して欲しいと思う。お勧め! >こんな水路を進む。 >でかいトカゲがいたりする。天然モノである。 >鷺とか鷲とか飛んでいる。標準ズームじゃ厳しい。 >猿も跳ねる。色々いる。 >小船でこういう所に出るとなかなかスリルがある。水に落ちたらトカゲに食われる(うそ) >Visior Centreはこんな建物 その後Jetwing Lagoonというホテルで昼食を摂ったがこのホテルの雰囲気も非常に良かった。ニゴンボ中心部からは離れて鄙びた場所にあり、周辺にそれらしい娯楽施設があるわけでもないので「遊び」には適さないかもしれないが、ある程度カネ使う覚悟(ホテルで飲み食いするのって高いでしょ)があって「何もしない休日」をホテルでのんびり過ごすつもりならお勧めしたい。まあランチを食べただけで泊まったわけじゃないので部屋のレベルは保証できないけれど。正面入り口すぐに広がる「100mプール」はなかなかのもんである。 >ランチを食べたホテル 遅いランチにビールを飲んでもうい気分になっちゃって、ゆっくりしたらあとはもう空港へ。5時半頃に着いたがフライトは9時、待って待って乗って。ムンバイ到着は23:40、帰宅は明けてAM1:10、2時に寝て26日は仕事。体はやや辛いが楽しんで来たので良しとする。これで冬休みの旅行はおしまいである。 28日が仕事納め、このエントリーも大晦日にしている。散髪もしたし、さっぱりとして今年も終わった。日本では紅白歌合戦をやっている時間だ。これからフラットで蕎麦を食う。 色々あったな。(遠くを見たりする) また色々あるな。(遠くを見たりする) 今年もお世話になりました。 皆様、良いお年を。 にほんブログ村 #
by t-nakanobu2
| 2012-12-31 21:48
| 日記
24日、というタイトルだが大晦日にエントリーしている。
なんとこの押し迫った時期に、これまで訪問いただいた方の数が延べ1万人を突破したようだ。 どうもありがとうございます。 毎度書いてる気もしますが、ボチボチ続けるつもりでおりますので今後ともよろしくお願いします。 <24日> 南西海岸地域へ。 この日楽しかったのは亀!ベントータというリゾートの街に程近い道路沿いに建つウミガメの保護センターである。地元の漁師が砂浜で卵を見つけたら保護センターへ持って来る。保護センターが買い取って施設内で孵化させ、3日後の夜に海へ放す、ということをやっている。「歩き方」には載っている(最新版はどうか知らんが)。施設自体は非常にショボく、小屋(受付)と水槽、卵を寝かせてある砂地、があるだけの場所なのだが水槽の中の「今日生まれた」~「3日目」の赤ちゃんウミガメはとても可愛くて見ていて飽きなかった。 > 施設全景。道路沿いにポツン、という感じで建っている。反対側のビーチから撮影。 右に写っているのはドライバーのSさん。 > 孵化したての子亀たち。 それからゴール(GALLE)。移動で疲れていたのであまり真面目に観光はしなかったが旧市街を囲む城壁の上を歩くのはなかなか興味深かった。世界遺産である。その後郊外にある「日本山妙法寺」も見学した。 > 城壁の上から。 この写真からは良くわからないが右側が新市街、左が旧市街。 この日の行程は大体が行きは北から南へ海岸沿いの道をあちこち寄りながら、帰りはやや内陸を走る高速道路で北へ向けて一気に戻るという感じだったのだが、その高速道路の風景がどうも日本ぽい。 > こんな感じ おそらく日本の協力とか援助とかが入ってるんではないだろうか。娘は「成田線のバスから見る風景と似てる」と言っていた。ガラ空きだったのでもしかするとあまり地元民の役に立っていないODAか、などと邪推してしまったが舗装状態も良く我々のような旅行者には大変便利である。途中立ち寄ったサービスエリアも信じられないほどきれいな建物だった。 (つづく。あと1日分ある。) にほんブログ村 #
by t-nakanobu2
| 2012-12-31 13:42
続きである。
<23日> 朝食の目玉焼きは黄身が殆ど生だったが食べてしまった。卵うまいぞ。 この日は午前中はよく寝て早めに市内のカフェで昼食を摂り午後からコロンボ市内を走り国立博物館と土産物店をハシゴし、ノリタケ(スリランカに工場がある)のティーカップなども買った。コロンボの街は嘗てのヨーロッパ諸国による統治時代の影響を残し…等とガイドブックには書かれているが、そんなことよりも「インドと違う!」のが驚きである。スリランカのことをあまり知らず、これまでスリランカに行ったことのない日本人(圧倒的多数がそうだろう。僕も今回初めて行ったのであるしだからと言ってスリランカの何を知っている訳でも無いのだが)はスリランカとインドとどう違うのか説明することはできないと思う。 でもはっきりと違うんである。 何が違うか。 まず、家のない人が多分殆どいない。インドはあちこちホームレスだらけ、野良犬ならぬ野良人間状態を最下層に、棒切れでビニールシートを支えているだけの住居(大抵道路脇の歩道にズラーっと並ぶ)にいる人、壁だけはどうにか板で作ってる人、そんな人種が溢れかえっているが、スリランカにはそういう人々が殆どいない。幅わずか1メートルの戸棚を建物外壁に貼り付けるように置いて駄菓子から電気部品から「誰が買うねん」と言いたくなるような品物を商う怪しいおっさんも殆どおらず、店構え、家の構えが大体きちんとしている。街にゴミが落ちて…いない訳じゃないけれどインドより100倍マシ。場所によっては凹凸もあるけれど全般的に道路も歩道も穴ぼこが少なくインド(特にムンバイかな)より余程まともに整備されている。物乞いが寄って来ることもまず無い。クラクションがうるさく鳴ることもなく車のマナーも歩行者も余程マシ。農業国なので大気汚染もあまり無いし。スリランカに対して一般的な日本人が持つイメージはどんなものだろう?特にない?発展途上?危険?…だが少なくとも在ムンバイ(ある説によれば世界一汚い街)の日本人の目には「とても環境が良くて住みやすい国」だと映る。実際には色々と良くない点もあるのかもしれないけれど。 夜は日本食「日本ばし」である。残念なことにマグロが無い(!)という非常事態だったが全般的に美味しかった。げそ揚げ、焼き鳥(皮の塩焼き)は日本で出しても結構なレベル。ワサビの香りが効いたドレッシングのかかったサラダや茶碗蒸しも美味しかった。 (まだつづく) にほんブログ村 #
by t-nakanobu2
| 2012-12-30 20:47
| 日記
年末に日本へ戻らないならクリスマス付近や年末年始に何をするか、選択肢は3つあって、
1.インド国内旅行する 2.国外へ出る 3.遠出はせず、自宅付近のみでだらだら過ごす のどれかである。今回はどれも決め手を欠いて(でも3.は家族が納得しなかっただろうな)半ばエイヤッで決めたスリランカ行(22-25日)であった。 日程的にはキツかったし、何も予備知識が無い状態でとりあえず先にコロンボに3泊の宿を取ってしまったのでコロンボベースでの日帰り旅行しかできなかった(移動距離が長くなるシーギリヤ等の訪問は残念ながら諦めた。観光の目玉なのに)が、それでもスリランカは結構楽しかった。まだ行ったことの無い方にはお勧めする。 <22日> 21日の仕事を終えて一旦帰宅したあと空港へ。22日AM2:30発、AM4:45着のJet Airwaysでコロンボ空港着。空港へは旅行社にお願いしていた車に出迎えに来てもらう。車は3泊のスリランカ滞在中、運転手ともども予約、確保していて移動はずっと車で行うという贅沢さである。と言うか1人旅で時間も余裕を持って使えるなら話は別だが家族を抱えて行きあたりばったり的貧乏旅行はできない。なので飛行機代と宿泊費とは別に4万円ちょい払って滞在中の足を確保しておいたというわけだ。ここの担当者の方(日本人女性である)とは旅程などについて何度かメールでやり取りしたがとても親切で感じが良かった。 この日はそのままキャンディへ向かい、コロンボに夜入るというコースだった。しかし眠い。なんでこんな時間のフライトしか無いんだろう。 「象さんに乗りたい」が娘の希望だったのでそれは旅行社に伝えておいたのだが、キャンディへ向かう途中ピンナワラという場所に「象の孤児院」なる施設があって、その近辺で運転手がElephant Ride業者(他に言葉が思い浮かばん)に立ち寄ってくれた。まあ敷地内を軽く歩き回るだけのもんだったが。娘だけ乗ればいいと思っていたのだが係の兄ちゃんに勧められて僕も乗った。そういえば小学生だか中学生だかの頃に読んだ畑正憲(=ムツゴロウ)さんの本の中にスリランカで象使いの修行をした話があって感心したことがあったが爾来30年(?)、40過ぎてまさかの象さん初体験である。人生何が起きるやら。ちゃんとした鞍があるわけではなく、厚手のビニールシートみたいなのを象(その象の名前はノナといった)の背中に置いているだけで、安定しないので結構怖い。高いし揺れる。ノナは敷地内をゆっくり歩く。2人の象使いの兄ちゃんが掛け声をかけながらノナを誘導する。不安定なのでどうしても脚でノナの背中を強く挟もうとしてしまい、乗車じゃなくて乗象時間はわずか20分ほどだったにも関わらず翌日には内腿が筋肉痛になってしまった。 >親子で象に乗るの図 これで大人2000スリランカルピー。子供は半額。高い?がこれが結構楽しいんである。話のタネにも良い。 その後「象の孤児院」でまた沢山象を見て、餌(果物)やり体験などもして楽しみ、更に象が集団で川で水浴びする光景を眺め(これもなかなか楽しかった。多分どのガイドブックにも載っているものだろう)、いい加減寝不足で疲れた状態で古都キャンディへ向かった。その道すがら道端に牛を見かけたらとても小さく感じられて可笑しかった。象の前には牛も小動物(?)である。 なお「象の孤児院」でははっきりと外国人向けのチケット売り場が別になっている。ガイジン料金である。滞在中はおそらくローカルの物価レベルよりはかなり高めの金額を食事にもその他買い物にも使っていたはずだ。 >象見てるだけだが楽しい。 キャンディへ向かう途中で茶葉から紅茶・緑茶を作っている工場も見学した。中には「SHIZUOKA」とロゴの入った多分この会社の機械が稼働していて、工程を説明してくれたお姉さんは「これは日本の機械なの!」と嬉しそうだった。そこは名にし負うセイロン紅茶を飲み(これがとても美味しいんである)、お茶を買うこともできるのだが工場の中に充満するお茶のいい香りですっかり気分が良くなった我々一家は結構な量の紅茶を買い込んでしまった。やるなスリランカ。なかなかカネ使わせてくれる。 キャンディでは仏歯寺に行こうと付け焼刃の学習知識から決めていたのだが、こちらではお寺には靴を脱いで入る(インドでもそうだ)。当日キャンディは結構な雨で、寒くはないものの裸足で境内(の一部だけど)を歩いてビチャビチャになるのがイヤで残念ながら建物内には入らなかった。ヘタレな旅行者である。知らなかったが12月は雨が多い季節なんだそうだ。インドは乾季なんだけど…やっぱり違うもんなんだなあ。 >仏歯寺 さてキャンディからコロンボに向かう道中だがこれが混む!スリランカは数年前まで内戦があったような国で、今はとても平和だが社会インフラはまだまだ整備されていないようだ。例えば街中にあまり信号機が無い。なので警官が交通整理する。また結構な交差点でも街灯があまり無いことをはじめ全体的に夜の街が暗い。道路の整備状況も今一つなようで小さな街を抜ける道は1本しかなく、迂回できるようにはなかなかなっていないようである。なので時間帯によってその道が少し混んだらもうアウト、全然進まない。 キャンディからコロンボのホテルまで、途中2、3度の休憩を入れつつ5時間ほどかけて到着した。 ホテルはここ。 到着後、中に日本食レストランがあったので入った(ムンバイ駐在員としては「現地の食事を食べよう!」等とはあまり思わない。日本食屋があれば試すしかないだろう)。時間も遅かったので軽く麺類を、と思い蕎麦だのうどんだの注文したがつゆに出汁が利いておらずイマイチだった。マネージャに聞くと出来合いのスープを使っているとのことだった。それはそれで構わない(何も最高級昆布のかつをぶしから出汁取れとは言わん)のだがもう少し何とかならんか。セットメニューの丼に使われていた「マグロ漬け」は良かったんだが。 ヒルトンとは言え部屋はそれほど豪華ではなかったが、ちょっと良いサービスもあって、僕はAgodaを通じて2部屋取っていた(ツインやダブル+エキストラベッドで家族3人が入れるような部屋の選択肢が無かったので)のだけれど、これを部屋と部屋をつなぐ非常扉を通じて行き来できる部屋にしてくれ、そのドアを開放してくれたので十分に広い空間を家族で享受できた。これはなかなか便利で良かった。それも含めて全般的にヒルトンコロンボの従業員は感じのいい人が多かった。 なおスリランカ人が客相手に話す英語は普段からインド英語ばかり聞いている僕にとっては「ちょっと違う」感じがしたが、おそらく大方の日本人にとってはインド人が話す英語より余程癖が少なく聞き取りやすいと感じられるのではないだろうか。 (つづく) にほんブログ村 #
by t-nakanobu2
| 2012-12-30 20:36
ああだこうだとインドの悪口ばかり書いているように思われているかもしれないが、これは半分はネタになるから書いているという側面があるのは事実で、毎日毎日嫌なことばかり起きてストレスが溜まってもう嫌でイヤで日本に帰国したくて仕方なくて、という状態な訳ではない。それでも複数の証人(大袈裟な)と僕の意見が一致するところでは、やはりインドに住むと「3ヶ月に一度は外国の空気を吸わないと次第に『イーッ』となってくる」のである。だからタイに買い物に行ったり(買い出しにはシンガポールへ行く人もいる)子供の休暇に日本へ帰ったり、モルジブやドバイへ出る(行きたいなー)人が多いのも頷ける。リセットというかリフレッシュするんである。我ら一家は今度スリランカへ行く。スリランカに行った人は皆「良かったよー」と言う。ローカルの食べ物が辛くて子供には厳しい場面もある、等の話もあるようだけれど牛肉を避けない(ヒンズーではなく仏教国だ)と聞くだけでいいところだと思えてしまう。今度の旅行ではコロンボを中心に日帰りであちこちへ出掛ける。コロンボには日本食のおいしいレストランもあると聞いている。前回のタイから1ヶ月半か。まだイーッとなるには早いがこの年末年始は帰国しないのでせめてこの3泊の旅行で息抜きぐらいしてもいいだろう。楽しめるといいな。
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by t-nakanobu2
| 2012-12-20 02:29
| 日記
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