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2013年2月5日(火)

4.番外

 過去3回のエントリーを読み返してみたがオチが無いな。
 仕方ない。インドの現状と日本の江戸時代が似ている気がする、という突飛な思いつきをだらだらと書きつけたに過ぎないのだから。敢えて書くなら・・・やはり「なんか似てる気ぃしてん」しか無い。まったくお恥ずかしい話で。

 さてインド人が時間にルーズになる原因の一つかもしれない道路事情についての雑談など。
 ムンバイの交通事情はの悪さはなかなかのもんである。ムンバイは横浜市とほぼ同じ大きさらしいが、そこに1500万人とも2000万人ともいわれる人が住んでいる(よく調べていないが周辺エリアをどこまで含めるかによって大きな差が出るんだろう)。混み混みの街である。だがそこに鉄道は南北に2ライン走っているだけなのだ。1000万都市東京に中央線と京浜東北線しかない(私鉄・地下鉄も無い)ことを想像してみればいい。導き出される結論は凄まじい道路渋滞である。普段まだ我慢できても、事故やら工事やらお祭りやらでどこかの幹線が1本通行制限されたらもうダメだ。街中麻痺していきなり移動時間が倍になる。車の無い人、徒歩通勤の人の比率はきっと日本より高いだろうし、混み具合を東京と比べても仕方ないかも知れないけれど、それでも僕の経験でムンバイは渋滞の酷い都市ワースト3に入る。後の2都市はマニラとジャカルタだが、これら2都市は出張経験があるだけなので、偶然「悪い日」に当たってしまったのか、または「マシな日」だったのか分からない。

 さてその混雑の激しいムンバイでは道路があちこち穴だらけで自動車の揺れが酷い。とある日本人家庭ではムンバイの揺れまくりの車に乗り慣れた子供が日本へ帰国した際に平らな道路で車に乗ると酔うという。悲劇である。ムンバイの道路があまりにボコボコで何年経ってもちっとも良くならないし工事がいつまでも終わらない理由は主に役人が予算の何割かを横領しているからだという話だ。メトロの建設がいつまで経っても進まないのも同じだ。大方のインド人はそれを苦々しく思っている。と思いたい…が官僚の既得権益(って不法だけど)とはどの国でも美味しいものなんだろう。簡単に手放されるものではないようだ。日本ではそんなことは決して起きない…と言いたいが例えば一部官僚の天下りや謎の既得権益団体特殊法人は山ほどあるな。ただ天下りなどはまあ一部の高級・中級官僚の話だろうしとりあえず法に背いているわけでもない。言葉は悪いがインドは末端まで腐っているところが違う。ちょいとモラルに反することをして見つかったら仕方ない。見つかるのが悪い。見つからなきゃ何してもいい。というのがインドである。例えば交通整理をしているオマワリ。彼らは虫の居所が悪いと立場の弱い運転手(大概は低所得でカーストも低い)を好き放題どつき回して憂さ晴らしをすることもあると聞く。また気が向いたら停止線オーバーだとか無理な車線変更をしたとか言って車を止める。僕の車もこれまで3、4度ほどやられたことがあるが、彼らの目的はドライバーから50ルピー(相場だ)をせしめて昼飯代を稼ぐことである。何件摘発した、なんてどうでもいいんである。なんとなく止めたドライバーと雑談し、免許証ケースに挟んで渡されるルピー札をポケットにねじ込んだらお終いである。昔「仕事人」だか「仕掛人」だかにも中村主水が市民に小銭をせびる場面があったが昔の日本人警察官(というか奉行所同心だ。架空の人物だけど)があんな感じだったとしたら今のインドの警官と同じようなもんじゃないか。おそらくムコ殿同様にインドのオマワリは小遣いにも困っているんだろう。あれ?ここでもまたインド江戸時代論(?)になってしまった。
 さて公務員がそんな風だから一般人も負けじと交差点の赤信号は無視して突っ込むし(ただしオマワリがいない場合)、混んでいると思えば平気で対向車線を走りそれで対向車と接触しそうになればお前の方が悪いとばかりに盛大にクラクションを鳴らす。「前が空いてたから行った。何が悪い」てなもんである。インドでは赤信号も青信号も進めである。事故らなきゃいいのであって事故る方が悪いのだ。
 ついでだから書くが別の実話。漏電から火事を起こしたオフィスビルの借主の元へ消防署から人がやって来て火事の原因について尋ねる。調査ではない。この火事は、1.あんたら借主の責任、2.どっちも悪い、3.ビルのオーナー側の責任、さあどの報告書を出して欲しい?と聞いてくるんである。1.でいいなら知らんが、3.にしたけりゃそれ相応のカネをよこせ、とご丁寧かつ露骨に松竹梅の賄賂プランを提示してくれる訳だ。これが公務員のお仕事である。なんとまあ。

 そんなわけで道路は直らず工事は進まず富める者は富み貧しきものは飢えて路上に溢れゴミは片付かず交通事故死者は年間15万人、といったインドの都市の日常風景は改まらない。いくら経済発展したところでこればっかりは仕方ない、と僕は思っている。何しろ江戸時代である。いつか維新の時は訪れるのだろうか。良くなってくれ、インド。




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by t-nakanobu2 | 2013-02-06 01:36 | 日記
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