年末に日本へ戻らないならクリスマス付近や年末年始に何をするか、選択肢は3つあって、
1.インド国内旅行する 2.国外へ出る 3.遠出はせず、自宅付近のみでだらだら過ごす のどれかである。今回はどれも決め手を欠いて(でも3.は家族が納得しなかっただろうな)半ばエイヤッで決めたスリランカ行(22-25日)であった。 日程的にはキツかったし、何も予備知識が無い状態でとりあえず先にコロンボに3泊の宿を取ってしまったのでコロンボベースでの日帰り旅行しかできなかった(移動距離が長くなるシーギリヤ等の訪問は残念ながら諦めた。観光の目玉なのに)が、それでもスリランカは結構楽しかった。まだ行ったことの無い方にはお勧めする。 <22日> 21日の仕事を終えて一旦帰宅したあと空港へ。22日AM2:30発、AM4:45着のJet Airwaysでコロンボ空港着。空港へは旅行社にお願いしていた車に出迎えに来てもらう。車は3泊のスリランカ滞在中、運転手ともども予約、確保していて移動はずっと車で行うという贅沢さである。と言うか1人旅で時間も余裕を持って使えるなら話は別だが家族を抱えて行きあたりばったり的貧乏旅行はできない。なので飛行機代と宿泊費とは別に4万円ちょい払って滞在中の足を確保しておいたというわけだ。ここの担当者の方(日本人女性である)とは旅程などについて何度かメールでやり取りしたがとても親切で感じが良かった。 この日はそのままキャンディへ向かい、コロンボに夜入るというコースだった。しかし眠い。なんでこんな時間のフライトしか無いんだろう。 「象さんに乗りたい」が娘の希望だったのでそれは旅行社に伝えておいたのだが、キャンディへ向かう途中ピンナワラという場所に「象の孤児院」なる施設があって、その近辺で運転手がElephant Ride業者(他に言葉が思い浮かばん)に立ち寄ってくれた。まあ敷地内を軽く歩き回るだけのもんだったが。娘だけ乗ればいいと思っていたのだが係の兄ちゃんに勧められて僕も乗った。そういえば小学生だか中学生だかの頃に読んだ畑正憲(=ムツゴロウ)さんの本の中にスリランカで象使いの修行をした話があって感心したことがあったが爾来30年(?)、40過ぎてまさかの象さん初体験である。人生何が起きるやら。ちゃんとした鞍があるわけではなく、厚手のビニールシートみたいなのを象(その象の名前はノナといった)の背中に置いているだけで、安定しないので結構怖い。高いし揺れる。ノナは敷地内をゆっくり歩く。2人の象使いの兄ちゃんが掛け声をかけながらノナを誘導する。不安定なのでどうしても脚でノナの背中を強く挟もうとしてしまい、乗車じゃなくて乗象時間はわずか20分ほどだったにも関わらず翌日には内腿が筋肉痛になってしまった。 >親子で象に乗るの図 これで大人2000スリランカルピー。子供は半額。高い?がこれが結構楽しいんである。話のタネにも良い。 その後「象の孤児院」でまた沢山象を見て、餌(果物)やり体験などもして楽しみ、更に象が集団で川で水浴びする光景を眺め(これもなかなか楽しかった。多分どのガイドブックにも載っているものだろう)、いい加減寝不足で疲れた状態で古都キャンディへ向かった。その道すがら道端に牛を見かけたらとても小さく感じられて可笑しかった。象の前には牛も小動物(?)である。 なお「象の孤児院」でははっきりと外国人向けのチケット売り場が別になっている。ガイジン料金である。滞在中はおそらくローカルの物価レベルよりはかなり高めの金額を食事にもその他買い物にも使っていたはずだ。 >象見てるだけだが楽しい。 キャンディへ向かう途中で茶葉から紅茶・緑茶を作っている工場も見学した。中には「SHIZUOKA」とロゴの入った多分この会社の機械が稼働していて、工程を説明してくれたお姉さんは「これは日本の機械なの!」と嬉しそうだった。そこは名にし負うセイロン紅茶を飲み(これがとても美味しいんである)、お茶を買うこともできるのだが工場の中に充満するお茶のいい香りですっかり気分が良くなった我々一家は結構な量の紅茶を買い込んでしまった。やるなスリランカ。なかなかカネ使わせてくれる。 キャンディでは仏歯寺に行こうと付け焼刃の学習知識から決めていたのだが、こちらではお寺には靴を脱いで入る(インドでもそうだ)。当日キャンディは結構な雨で、寒くはないものの裸足で境内(の一部だけど)を歩いてビチャビチャになるのがイヤで残念ながら建物内には入らなかった。ヘタレな旅行者である。知らなかったが12月は雨が多い季節なんだそうだ。インドは乾季なんだけど…やっぱり違うもんなんだなあ。 >仏歯寺 さてキャンディからコロンボに向かう道中だがこれが混む!スリランカは数年前まで内戦があったような国で、今はとても平和だが社会インフラはまだまだ整備されていないようだ。例えば街中にあまり信号機が無い。なので警官が交通整理する。また結構な交差点でも街灯があまり無いことをはじめ全体的に夜の街が暗い。道路の整備状況も今一つなようで小さな街を抜ける道は1本しかなく、迂回できるようにはなかなかなっていないようである。なので時間帯によってその道が少し混んだらもうアウト、全然進まない。 キャンディからコロンボのホテルまで、途中2、3度の休憩を入れつつ5時間ほどかけて到着した。 ホテルはここ。 到着後、中に日本食レストランがあったので入った(ムンバイ駐在員としては「現地の食事を食べよう!」等とはあまり思わない。日本食屋があれば試すしかないだろう)。時間も遅かったので軽く麺類を、と思い蕎麦だのうどんだの注文したがつゆに出汁が利いておらずイマイチだった。マネージャに聞くと出来合いのスープを使っているとのことだった。それはそれで構わない(何も最高級昆布のかつをぶしから出汁取れとは言わん)のだがもう少し何とかならんか。セットメニューの丼に使われていた「マグロ漬け」は良かったんだが。 ヒルトンとは言え部屋はそれほど豪華ではなかったが、ちょっと良いサービスもあって、僕はAgodaを通じて2部屋取っていた(ツインやダブル+エキストラベッドで家族3人が入れるような部屋の選択肢が無かったので)のだけれど、これを部屋と部屋をつなぐ非常扉を通じて行き来できる部屋にしてくれ、そのドアを開放してくれたので十分に広い空間を家族で享受できた。これはなかなか便利で良かった。それも含めて全般的にヒルトンコロンボの従業員は感じのいい人が多かった。 なおスリランカ人が客相手に話す英語は普段からインド英語ばかり聞いている僕にとっては「ちょっと違う」感じがしたが、おそらく大方の日本人にとってはインド人が話す英語より余程癖が少なく聞き取りやすいと感じられるのではないだろうか。 (つづく) にほんブログ村
by t-nakanobu2
| 2012-12-30 20:36
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