<< 2012年2月12日(日) 2012年2月5日(日) >>

2012年2月8日(水)

 今日はいろいろ考えているうちに(仕事のことですよ!)頭の中が「イーッ」となってきたので少しキレて禁断のお給料の話を書いてしまう。とは言ってもさすがに支給額をバラすわけには行かないが。
 僕が赴任後4ヶ月も受け取れず泣きながら過ごしたインドのお給料。それはどうやって決まるかというと、実は良く分からんところがある。赴任前に本社人事部様は海外の給与について説明してくれるしその場では納得するのだが後で思い返すとワケ分からんようになっている。
 でもとにかく海外給与を決める3大要素として、①日本での給与レベル(と消費パターン)、②赴任先で担う職責レベル、③現地の物価レベル、がある。海外赴任するエリート様なのだから単純にそれはそれは超高給を取れて当然だなんて甘い考えのあなた(そんな人いないか)は赴任要請にイエスと答えたことを生涯悔やむであろう。国内給与を単純に現地通貨に換算した額をもらうとか2倍してもらうとか、そう簡単な話ではないんである。

 転勤とは会社が社員に対してその地にあなたが必要だから行ってくださいとお願い(実際には命令だけど)するものであって、特に海外に出ると何かと不便を我慢しなければならない事も多々あるのでその部分をどうやって補償しようかと会社は一応考えるわけである。例えば「インド人の平均所得レベル」の給与をあげます、それでやりくりしてくださいなんて言われてインド赴任する日本人は余程の変人かのっぴきならない事情を持った人であろう。元の給与水準が違いすぎるのだから。また逆にやみくもに超高給を与えていたら会社がもたない。そこで登場するのが物価データである。例えばある所得レベルの日本人が、日本でするのと同じような生活(詳しくは知らんから簡単に言うと例えば野菜を月にいくら買う、とか魚を週2回食べるとか、あれを買うとかこれをするとか要はどんな品目にいくらのカネを使うのか)を「現地でする」には平均的にいくらかかるのか、という消費データを世界各都市ごとに調査しては提供する会社があり、わが社もそのデータを買っているんである。で、あなたの日本での年収(つまり生活レベル)はこれぐらい、あなたが現地で就く職務はもちろん社長、じゃなくてこの下の方のレベル、なのでデータによるとあなたに相応しいレベルの生活を営むには現地でのお給料はこうなります、と人事部様は説明してくれるんである。僕の場合、日本での基本給をルピーに換算したものよりも額面では「もちろん」低い!!のである。単純なレート換算によれば可処分所得は減っている。ただし住宅補助や車などの費用負担もあるので会社からすると僕という社員1匹に対しては駐在によって余計にカネがかかっていることになる(のでそのことを肝に銘じて仕事に邁進せねばならぬ)。また可処分所得(レート換算値)がたとえ減っているにせよ「インド国内のレベル」でみるとそれなりの高給であるのは確かだ。

 どうです、このシステム。物価指数が高ければ現地給与は高く、安ければそれなりに安くなるというだけでなく、日本で送っていたレベルの生活を営むために必要な額、という要素を取り入れたシステム。どんぶり勘定を排した駐在員にやさしい合理的で素晴らしいシステムでしょ。と思ったあなたはムンバイで暮らした事がないに違いない(大抵そうだろう)。考えていて分からんのは例えば、ニンジンやジャガイモの価格データはあるだろうが納豆やアジの開きのデータなんぞインドにあるはずがないということだ。この場合最低でも納豆が買えるバンコクまでの旅費を上乗せした価格とみなすとか(納豆を1パック5万円ぐらいと見なしてそれを1日3パック食う、とかいうことにしてくれたらいいのになあ)、何か対応を考えてもらわないとやってられんじゃないか。またインド国内でも、例えばデリーには韓国焼肉店まであるという話だがムンバイでは牛肉の入手は極めて困難である。というか僕は買えるものなのかどうかさえ知らない。ムンバイのデータが存在しているのか、そして会社がムンバイのデータを使っているのかどうか知らん。だがより便利で物資の豊富なデリーのデータを使っているとするとムンバイ駐在員は損をしている可能性がある。ゴタゴタ言っているが要は「無いもの」の価格はどうするんですか!と僕は言いたいわけである。
 更にもう一つあって、セコい話かもしれないが「全部食べられますか」という問題もある。インドは野菜が全般的に安い。それは認めるが、キロいくらの価格だけ見てもらっても困るんである。以前買ってきたばかりの玉ねぎを切ってみると中が腐って黒く変色していたことがある。腐った玉ねぎの臭気は凄まじい。鼻曲がる。何だこれはと怒ったりする前に身の危険を感じて(臭すぎて倒れるかと思った)もの凄い早業でビニール袋に突っ込んですぐさま捨てに行った。インドではそんなできそこないの野菜まで平気で流通しているんである。つまり実際に使える部分がどれだけあるかを考えると野菜ですら3、4割増しの価格で考えて欲しい、とこう言いたいんである。
 まだ文句の種があった。最近の円高、というかルピー安は一体何なんだ。僕が赴任してからわずか半年で2割以上も下がっている。理屈では「物価データは現地の価格ですから現地で働く駐在員への現地通貨ベースの給与を為替変動に応じて変えることはありません」てなことになるんだろうがしかし僕が苦しい思いでいくら自炊して食費を節約しても口座に残ったお金はどんどん目減りしているのである。やってられんじゃないか。
 
 さて長々と書いてしまったが、銀行・証券それに公務員は知らず(ホントはちょっとだけ知っているが書けない)、メーカーの駐在なんてそれほど甘くはないんですぞ、ということで本日これまで。




にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by t-nakanobu2 | 2012-02-09 02:16 | 日記
<< 2012年2月12日(日) 2012年2月5日(日) >>